THE INSTANT PRESENTATION SHOWが「自分の言葉」で語ることの意味をあらためて教えてくれた。

先日「THE INSTANT PRESENTATION SHOW(ジ・インスタントプレゼンテーションショウ)」なる自主イベントを某広告代理店で働く松本くんと共同で企画・実施してみましたが、これがまた初めての割には中々面白い感じになりましたので、きっかけや当日の様子、また今後の(希望的)展望についてまとめてみたいと思います。

きっかけ

開催のきっかけは遡ること2018年11月、僕が下記の記事に出会い「パワーポイントカラオケ」なるゲーム?が存在していることを知ったことです。

これでもパワーポイントを用いた企画書作成やプレゼンテーションについては人並み以上にやってきた自負もあるので、僕もWeWorkあたりでイベント企画してみたいなーとFacebookに投稿したところ想像以上のリアクション(約40件のコメント)をいただき、周囲の期待も感じざるを得ないところとなったところで「ぜひ一緒にイベント企画したい!」と個別で連絡をくれた松本くんと共にやってみるかということになりました。

イベントの企画

じゃあ一体どんなイベントにするのか?ていうか、パワーポイントカラオケってどういうことなの?みたいなレベルから企画をスタートしていったわけですが、松本くんが色々な前例を調べてきてくれまして、すでにパワーポイントカラオケ界隈(?)においても色々な選手権やら協会やらが存在していることがわかってきました。でもせっかくやるならただの二番煎じじゃなくて我々らしいものがやりたいよね、ということでいくつかのこだわりポイントを整理しました。

・まず、ただのアドリブ力ではなく本質的なプレゼンスキルが試されるもの
・つまり、目的のないプレゼンはしない
・でも、誰でもその場ですぐに簡単にできる
・なんなら、小学生でもできるくらいのわかりやすさ

また僕が本業で経営しているサインコサインという会社で掲げている信念

「自分の言葉で語るとき、人はいい声で話す。」

にも現れている通り、人間はやっぱり好きなもの/自分ごと化できることを語っているときがやっぱり一番面白いはずだという考えも踏まえて、以下のようなルールのアクティビティを設計してみました。

THE INSTANT PRESENTATION SHOWとは?

STORY|ストーリー
皆さん、最近「いい声」で話しましたか?
もしそうでない方がいたら「自分の言葉」で
語れていないのが原因かもしれません。
言いたいことも言えないこんな世の中と言われて久しいですが、
人類の最大の武器は他でもない「伝達能力」だったはず。
それなのに「自分はプレゼンテーションが苦手」とか、
「そもそも日本人はプレゼンテーションに向いてない」と言って
自分の言葉で語ることを遠ざけるのはとても勿体のないことだと思います。むしろ得意か不得意かなんて重要ではありません。
本当に大切なのはプレゼンを楽しむこと。
自分の声で語ることの気持ちよさを知っていること。
そのためのとっておきの舞台を用意しました。さあ始めましょう。
THE INSTANT PRESENTATION SHOW
RULE|ルール
■ プレゼン目的
あなたの「偏愛的テーマ」をオーディエンスに伝えること。

■  使用ツール
Instagramのハッシュタグ検索結果から選ぶ4枚の連続する画像のみ。

■ プレゼンの流れ
① 壇上に上がり「あなたの主張」を発表。
② あなたの主張に沿った画像をInstagram検索する。
③ 発表したい連続する4枚の画像を選びながら、
プレゼン内容を考える。(1分間)
④ 選んだ4枚の画像を順番に使いながら、
存分に自分の言葉でプレゼンする。(3分間)
⑤ オーディエンスはプレゼンを下記の評価項目に沿って審査する。

■ 評価項目
STORY:プレゼン内容のロジックは納得感があるか
SKILL:発表者のプレゼンスキルは十分なものだったか
PASSION:発表者の言葉や振る舞いに情熱が溢れ出ていたか
以上を各5段階評価で採点され、
総得点が発表者のMY VOICE POINT(MVP)となります。

イベント当日

上記のようなストーリーとルールだけが考案された状態で、正直フィジビリティのチェックもほどほどの状態でイベント当日を迎えましたが、ありがたいことに約15名ものバラエティ豊かな参加者が正体不明の謎のイベントに参加するべくWeWork Shimbashiに足を運んでくれました。

ぼくの拙いイントロダクションもそこそこに早速プレゼンテーションに突入します。今回は8人のスピーカーに立候補いただき、まずは全員で予選の後にMVP得点の上位2名による決勝戦を行い、優勝賞品のLogicool SPOTLIGHTを競い合うという形式のイベントです。

具体的なイメージは文字だけで説明するよりも実際のプレゼンを見ていただいたほうが早いと思うので、THE INSTANT PRESENTATION SHOWの記念すべき最初のプレゼン(by サキコさん)をご覧ください。テーマは「#日本ワイン」についてです。

どうでしょうか?いい声ですよね。日本ワイン飲みたくなりますよね。こんな感じで、他にも以下のように様々な偏愛的テーマに関するプレゼンテーションが「いい声」で行われていきました。(同時進行でのグラレコにもチャレンジしています。前田さん、根本さん、ありがとう!)

ちなみに初代チャンピオンは予選で「#海のプール」決勝で「#絶対領域」についてプレゼンしてくれたナベさん!どちらもインスタントに行われているとは思えない圧倒的なクオリティ。

↑ 決勝で「#絶対領域」について熱弁するナベさん

また終了後にはこのように、参加者からの楽しかった!面白かった!勉強になった!悔しかった!などの感想を数多くいただくこともでき、まずはやってみてよかったなあと思っています。それではジ・インスタントプレゼンテーションショウの何が良かったのか?実際にやってみて気づいたことも含めて3つのポイントに整理してみたいと思います。

【1】 好きなことだから面白い、好きなことだから本気。

まずはやはり「好きなこと」を自由に選んで語ってもらうのが良かったと思います。みんな「好きなこと」に関しては日常の中でも多くのインプット/アウトプットを繰り返しているので知識量も多く説得力も高くなります。今回も「3Dプリンターの値段」とか「東京在住の地方出身者のパーセンテージ」といったマニアックなデータやトリビアを多く学ぶことができました。やはり何事も好きな人が語れば面白くなるものです。

また、自分の「好きなこと」だからこそやはり本気で伝えたくなりますし、うまく伝わらないと悔しい気持ちも芽生えます。予選を1位通過したサキコさんがめちゃくちゃ悔しがってくれたのも個人的にはすごく印象的でした。この「本気」が学習や成長に欠かすことのできない「当事者意識」を生み出すからこそ、他の人のプレゼンからも良いところを学ぼうと真剣に見入れたのではないかと思います。

【2】 簡単すぎず、難しすぎない。

さらにこのルールには「Instagramの検索結果の写真を用いるだけという気軽さ」と「限られた時間の中で思考し実践する難しさ」が共存しています。そしてそれは少し大げさに言えばこれからのプレゼンテーションに求められる要素がシンプルに詰まっているのではないかと感じました。

検索してみるまでどんな写真を使えるのかわからないハプニング性もありますが、そんなアドリブ的な対応力もプレゼンターには求められます。オーディエンスの興味や知識レベルを事前に知ることもできませんが、これからの時代においては「相手の聴きたいこと」よりも「自分の言いたいこと(信念)」を熱量高く語る重要性がますます高まっていくでしょう。

2分で考えて3分で語るだけのシンプルなフォーマットですが、プレゼンテーション力の向上に十分に貢献できる手応えを感じました。

【3】 公約数ではなく、公倍数で人がつながる。

今回集まってくれたプレゼンターやオーディエンスは僕の知り合い中心ではあったものの皆さんほとんどが初対面でした。普通は初対面のときってお互いの共通する話題は何か?を探り合うことから始まることが多いと思うのですが、それってとても「公約数」的な出会い方ですよね。

でも今回は、それぞれは好きなことを自分の言葉で語ることから始まっているので、普通に出会う以上にお互いに興味や好意を抱きやすくなっていましたし、一緒に何かをやってみようというような会話も積極的にされていて、つまりとても「公倍数」的な発展を感じる出会い方になっていたと思います。

コミュニティのキックオフとか新卒入社とかそういったタイミングでこのイベントをやってみるのもすごく効果的かもしれません。

今後の展望や可能性について

このように勝手に手応えを感じてしまっているのですが、ジ・インスタントプレゼンテーションショウには色々な活用可能性あると思っています。上述のように参加者同士の親睦や交流を深める目的はもちろん、企業での能力開発マイノリティなテーマの発信ツールとしてなど、ぜひ色々な可能性にこれからもチャレンジしながらフォーマットやプログラムをアップデートしていきたいです。何かコラボレーションしてみたい!方や、次回は参加したい!見てみたい!という方いらっしゃればぜひぜひお気軽にご連絡ください。

それでは次回のTHE INSTANT PRESENTATION SHOW(ジ・インスタントプレゼンテーションショウ)でお会いしましょう!

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加来 幸樹|SIGNCOSIGN

株式会社サインコサイン 代表取締役 CEO 自由な働き方に挑戦するチームメンバーと、様々な共創手法を用いたブランドアイデンティティ構築やインナーブランディング領域を中心に支援。30分でネーミングやコピーを共創する念能力を修得済み。オフィスはWeWork Shimbashi。
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